これは私たちが入手した原発危機をめぐるある内部文書です。文書のあて先は菅直人総理。文書を作ったのは元内閣官房参与だった小佐古敏荘氏。小佐古氏は今年4月、自ら参与を辞任しました。文書はこのとき書かれたもので、初動ミスから住民が余分な被ばくを受けたなどと指摘しています。
一部地域で放射線量が高いとされる福島県伊達市。伊達市は当初定められた避難地域から外れ、計画的避難区域にも入っていません。しかし、それでも線量が高い地域があります。
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2011/06/13
「より早い段階で活用する余地があったのに、それができなかったことについては今後の反省点として大事な問題点。 (ただ)健康に被害を及ぼす量の被ばくを受けている方はいないのではないか」(枝野幸男 官房長官)
初動ミスで「住民が余分な被ばく」
原発稼働率40.9%に低下
原発稼働率40%に…浜岡停止などで落ち込む
電気事業連合会が13日発表した電力10社の5月の発受電電力量(速報)によると、5月の原子力発電所の稼働率を示す原子力設備利用率(日本原子力発電含む)は40・9%と落ち込んだ。
スリーマイル島(米ペンシルベニア州)での原発事故を踏まえ、国内で原発が安全点検のため一時停止した1979年5月(34・2%)以来の低水準となった。菅首相の要請で、中部電力が浜岡原発の4、5号機を停止したほか、各地で、停止中の原発の再稼働が延期されていることが要因だ。
(2011年6月13日14時58分 読売新聞)
2号機の取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素の濃度が11日の130倍から大幅に低下
2号機取水口 濃度が大幅低下(6月13日 22:30更新)
東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、12日、2号機の取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素の濃度は、国の基準の17倍と前の日の130倍から大幅に低下しました。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で12日、採取した海水から▽放射性のヨウ素131が1cc当たり0.66ベクレル検出されました。
これは国の基準の17倍に当たる濃度で、11日の130倍から大幅に低下しました。
また、▽放射性のセシウム134は基準の6.7倍、▽セシウム137は基準の4.9倍で、いずれも調査を始めてから最も低くなりました。
ここは4月に、作業用の縦穴から高濃度の汚染水が流れ込んでいるのが見つかり、基準の750万倍のヨウ素131が検出された場所です。
また、5月に同じように汚染水が流れ出た3号機の取水口付近の海水の放射性物質の濃度も▽セシウム134が基準の22倍、▽セシウム137が基準の16倍と、いずれも前の日を下回りました。
一方、福島第一原発の沿岸と沖合の合わせて10か所で行った海水の調査では、5号機と6号機の放水口の北側およそ30メートル付近で、基準ちょうどの放射性セシウムが検出されましたが、ほかの9か所はいずれも基準以下でした。
東京電力は「海中の放射性物質の濃度は、全体として低下傾向で安定していて、新たな漏れはないと判断している。引き続き注意深く監視したい」としています。
地盤は、岩手県と宮城県の県境付近から北では沈降が続いているが、南では隆起傾向
震災で地盤沈下の太平洋側、宮城以南は隆起開始
東日本大震災により大きく地盤沈下した東北、関東地方の太平洋側で、宮城県以南では地震後から隆起が始まったことが国土地理院の分析でわかった。
岩手県以北は沈降が続いており、「なぜ隆起と沈降で分かれるのかは不明」としている。
今回の地震では、陸のプレート(岩板)が大きく跳ね上がった反動で、東北地方の太平洋側を中心に地盤が大きく沈降。GPS(全地球測位システム)の観測では、宮城県・牡鹿半島が1・2メートル沈み、海抜0メートル以下が56平方キロに拡大した。
だが、3月12日~5月21日にかけて、牡鹿半島で8・1センチ上昇した。ただ、隆起のペースは急速に落ちており、このままでは元には戻らないという。
(2011年6月13日21時37分 読売新聞)
「怒羅権」の幹部と中国人留学生を傷害の容疑で逮捕
携帯不正取得でトラブル 販売店経営者らを襲撃 中国人5人逮捕
2011.6.13 21:09
2011.6.13 21:09
不正取得した携帯電話の返却を求めた販売店経営者らを暴行し負傷させたなどとして、警視庁組織犯罪対策2課は傷害の疑いで、住所不定、無職の周世偉容疑者(38)ら中国籍の男5人を逮捕した。周容疑者ら2人は容疑を否認、他の3人は認めているという。
逮捕容疑は昨年10月27日午後7時25分ごろ、東京都板橋区東坂下の路上で、中国籍の携帯電話販売店経営者の男性(43)=京都市伏見区=ら6人が乗ったワンボックスカーを襲撃、男性ら3人に重軽傷を負わせたなどとしている。
同課によると、周容疑者らは同月中旬、京都府内の販売店で携帯電話10台を偽名で契約。不正に気付き返却を求めた経営者らを都内に呼び出し襲撃した。
岡田氏ら執行部は不信任案否決後、小沢氏が党員資格停止中に「反党行為」を重ねたとして除籍(除名)処分も検討したが、小沢氏に近い輿石東参院議員会長らの反対を受け再検討していた。
民主党:小沢元代表ら8人に党員資格停止3カ月
民主党は13日の役員会で、2日の衆院本会議で行われた内閣不信任決議案の採決を欠席した党所属衆院議員15人のうち、小沢一郎元代表を含む8人を党員資格停止3カ月間の処分とする方針を決めた。このほか、当選1回の5人は厳重注意にとどめ、欠席理由として医師の診断書を提出した2人は不問とした。小沢氏は政治資金規正法違反事件で強制起訴されたことを理由に、裁判の判決確定まで党員資格停止処分を受けており、事実上新たな処分を見送る。
党員資格停止となるのは小沢元代表のほか、田中真紀子元外相ら当選2回以上の5人と、当選1回で11年度予算の衆院採決を欠席し、既に厳重注意を受けていた3人。14日の常任幹事会で正式決定する。民主党執行部は採決直後の役員会で、15人全員を党員資格停止12カ月とすることを提案。しかし「党内融和のため、重い処分をすべきでない」との党内の意見に配慮し、軽減した。【野口武則】
◇欠席者15人の処分(敬称略) <党員資格停止3カ月>小沢一郎、田中真紀子、内山晃、岡島一正、太田和美、笠原多見子、川島智太郎、三輪信昭
<厳重注意>石原洋三郎、金子健一、木内孝胤、黒田雄、瑞慶覧長敏
<処分なし>古賀敬章、三宅雪子
毎日新聞 2011年6月13日 20時39分
過酷な作業環境について「『何時間やってください』という指示はない。『身体の限界がきたら休んでください』という指示は出されている。だけど、大体できるのは2時間。
続く爆発、暑さ…原発作業員が現場を語る
2011年6月13日 18:50
2011年6月13日 18:50
現在も厳しい作業が続いている福島第一原子力発電所で働く作業員が、NNNのインタビューに対し、過酷な作業現場の詳細を語った。東日本大震災の発生から3か月が経過し、原発内では、夏を前に新たな課題に直面していた。
NNNは、福島第一原発で約2か月にわたって作業をしている男性にインタビューを行った。敷地内の放射線量について、男性は「3号機の周りは高いですね。中が高い。あとは、(放射性物質を含む)汚染水が通っている所も高い」と話した。3号機周辺は水素爆発で放射性物質が付着した大量のがれきが散乱したため、放射線量が高いとみられている。
男性によると、3号機と4号機では建屋の破壊が現在も進んでいる。3号機は、1号機が爆発した2日後の3月14日に水素爆発を起こし、4号機は翌15日に水素爆発を起こしている。男性は「来るたび来るたび、『またひどくなった』という感じ。たまに音がする、『ゴーン』と。爆発音みたいなものが聞こえる」と話している。
「東京電力」はこれ以上の倒壊を防ぐため、燃料プールの下を鉄骨で支える補強工事を行っているが、思うように進んでいない。
具体的な避難場所を決めていなかったことや、教諭らの危機意識の薄さから避難が遅れ、さらに避難先の判断も誤るなど、様々な〈ミスの連鎖〉が悲劇を招いた。
避難より議論だった40分…犠牲者多数の大川小
東日本大震災で全校児童の約7割にあたる74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小学校で、地震発生から児童らが津波にのまれるまでの詳細な状況が13日、市教委や助かった児童の保護者らへの取材で明らかになった。
学校側が、具体的な避難場所を決めていなかったことや、教諭らの危機意識の薄さから避難が遅れ、さらに避難先の判断も誤るなど、様々な〈ミスの連鎖〉が悲劇を招いた。
津波で散乱した魚介類が原因でハエが大量発生=岩手・宮城の漁港周辺
ハエ大発生、おびえる避難所 腐る魚類原因 岩手・宮城
2011年6月13日10時29分
2011年6月13日10時29分
東日本大震災で被災した岩手、宮城両県の漁港周辺の避難所が、ハエの大量発生に悩まされている。津波で散乱した魚類などが原因で、専門家は感染症の広がりなどを心配する。
約40人が避難する岩手県陸前高田市気仙町の漁村センター。調理場の女性は、ハエを手で払いのけながら夕食を用意する。つり下げられた4本のハエ取り紙には、50匹ほどが絡め捕られていた。
「ハエが食材に付かないように、一人は追い払う係なの。大きいのは小指の先ぐらい」。佐藤妙子さん(71)は、顔の辺りを飛び回るハエをのけぞってよけながら苦笑した。