同友会代表幹事「政策課題絞り込むべき」
2011/6/6 21:01
経済界で、民主・自民両党などで支持が広がってきた大連立政権構想の早期実現を求める声が相次いでいる。日本経団連の米倉弘昌会長は6日の記者会見で「挙国一致で東日本大震災からの復興に当たるべきだ」と表明。日本記者クラブで記者会見した経済同友会の長谷川閑史代表幹事も、「今の難局には有効だろう」と支持した。
経済界で、民主・自民両党などで支持が広がってきた大連立政権構想の早期実現を求める声が相次いでいる。日本経団連の米倉弘昌会長は6日の記者会見で「挙国一致で東日本大震災からの復興に当たるべきだ」と表明。日本記者クラブで記者会見した経済同友会の長谷川閑史代表幹事も、「今の難局には有効だろう」と支持した。
2020年に温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減する目標を盛り込んだ地球温暖化対策基本法案について、民主党の小沢鋭仁前環境相らが、この目標を削除した「修正試案」をまとめ、法案撤回を求めている自民党に示していたことが5日、明らかになった。
原発の停止など東日本大震災を理由にしている。
温暖化対策税の導入時期の明記をやめ、排出量取引の導入も見合わせるなど大幅に後退。25%目標の堅持を明言した菅直人首相の国会答弁を否定する内容で、環境保護団体など各方面からの批判が出るのは確実。
法案は、小沢氏が委員長の衆院環境委員会で審議中で、国際公約にもなっている25%目標を削除してでも可決を優先させるのが狙いとみられる。削減目標を支持する公明党や社民党の反発も予想され、今後、内外で大きな議論を呼びそうだ。
経済産業省原子力安全・保安院は6日、福島第1原子力発電所事故に伴う1~3号機からの大気中への放射性物質の放出量について、3月11日から16日までの間で77万テラベクレル程度との推計を発表した。
4月上旬に「国際原子力事象評価尺度(INES)」評価にあたり保安院が実施した試算では、同期間の放出量は37万テラベクレル。今回の推計は約2倍になった。〔日経QUICKニュース〕
民主党の鳩山由紀夫前首相は6日、大阪市内で講演し、東日本大震災からの復興に向けて「民主党単独ではなかなか作り得ない大きなリーダーシップが求められている」との認識を示した上で、「自民党や公明党としっかりタッグを組んだ協力関係の中で迅速に問題を処理しなければいけない」と述べ、自民党などとの大連立を前向きに進めるべきだとの考えを示した。
毎日新聞 2011年6月6日 20時18分(最終更新 6月6日 20時31分)
民主党の鳩山由紀夫前首相(64)が6日、大阪市内で学生向けの講演を行った。菅首相の退陣問題をめぐり、首相に対し「ペテン師」呼ばわりした鳩山氏だが、この日は一転、「私が何か軽率なことを言うんじゃないか、とメディアが来ている」と慎重。講演では、自民党、公明党との大連立に積極的な考えを明らかにした。
一方で学生から「あなたが学生だったら、震災復興のためにどんな行動を起こすか」と聞かれ、何を勘違いしたのか「宇宙のことをもっと勉強したい」と答えるなど“らしさ”も発揮していた。
(2011年6月7日06時03分 スポーツ報知)
与野党内から、菅直人首相に今月中の退陣を求める声が高まっている。しかし、当の本人は1日でも長く官邸に居座るため、あの手この手の延命工作を画策する一方、自らプライドのため、退陣するにしても何らかの果実を得ようと条件闘争に燃えているという。民主党内では「菅首相の姑息な“延命脳”は手の施しようもない」(党内若手)との声もある。
主要閣僚や党幹部が「首相は長くは居座らない」と早期退陣を示唆した4日、菅首相は別の党幹部に全く違う見解を披露していた。
党幹部によると、菅首相はまず、「何で俺が辞めさせられるんだ! 辞めさせる手段はあるのか!」と、ものすごい剣幕でブチ切れた。
東京電力福島第一原子力発電所で3月14日に起きた3号機の爆発により隊員4人が負傷した、陸上自衛隊中央特殊武器防護隊の岩熊真司隊長(49)が5日、読売新聞の取材に応じ、当時、東電側から爆発が起きる可能性について知らされていなかったことや、爆発時の詳しい状況を初めて語った。
岩熊隊長によると、14日朝、冷却機能が停止した3号機に冷却水を補給するよう東電から要請があり、隊長ら6人が原発近くの拠点から、給水車2台と小型のジープ型車に分乗し向かった。防護マスクと防護服に身を固めた。
3台が3号機の目前に到着した午前11時1分。岩熊隊長が車を降りようとドアノブに手をかけた瞬間、「ドン」という低い爆発音と共に、爆風が押し寄せた。がれきが車の天井の幌(ほろ)を突き破って車内に飛び込んできたため身を伏せた。ホコリで前も見えず、「助からないかもしれない」と思ったという。
数十秒後、車を脱出すると窓が吹き飛んでいた。部下4人ががれきを受けて負傷し、1人は足から血を流していた。「すぐに離れるぞ!」と命じ、負傷した部下の肩を支えながら歩いて退避した。4人は幸い軽傷で、被曝(ひばく)線量も最大で約20ミリ・シーベルト程度だった。
当時は12日に1号機で爆発が起き、13日午後、政府は3号機についても爆発の可能性に言及していた。
しかし任務中の部隊には情報はなく、東電側からは「放射線量が高い」と説明を受けたものの、3号機でも爆発が起きる可能性は特に知らされていなかったという。このため岩熊隊長は装甲の厚い化学防護車ではなく小型車で先導していた。
岩熊隊長は「こういう現場で仕事ができるのは私たちしかいない。恐怖心はなかった」と振り返った。
(2011年6月6日 読売新聞)
福島第1原発事故で放出された放射能の影響で、避難区域などには指定されていない福島県伊達市の一部で自主避難の準備が始まった。1年間の積算被ばく線量が20ミリシーベルト以上に達すると推定されているためだ。市は市営住宅の無料提供など、避難を希望する住民への独自支援に乗り出した。南隣の飯舘村などに続いて伊達市でも6月中旬、子育て世代の家族を中心に避難が始まりそうだ。