枝野幸男官房長官は1日午後の記者会見で、福島第1原発事故の政府対応を批判して内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘東大大学院教授から、「牛乳や飲料水の安全基準値について、放射性ヨウ素の場合3000ベクレル(1キロ当たり)でいい」と3月下旬に提言を受けたことを明らかにした。その上で、枝野長官は「(原子力)安全委員会等の判断で300ベクレルが基準となった。専門家の意見もいろいろある」と小佐古氏を暗に批判した。
(2011/05/01-18:42)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011050100164
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2011/05/01
「牛乳や飲料水の安全基準値について、放射性ヨウ素の場合3000ベクレル(1キロ当たり)でいい」と3月下旬に提言を受けた
小佐古氏も甘い提言=枝野長官が暗に批判
情報は免震重要棟2階の対策本部や、中央制御室でベントに当たった要員に限定されていたとみられ、実施の事実さえ「うわさ」として事後に別の社員から知らされただけだった
福島原発「ベント」周知せず着手 作業員、被ばくの危険に
東京電力福島第1原発事故の際、1号機の原子炉格納容器の弁を開けて放射性物質を含む蒸気を排出した緊急措置「ベント」が、敷地内で働く一部の作業員に知らされないまま始まり進められていたことが1日分かった。現場にいた東電社員が共同通信に証言した。
原子力安全・保安院によると、溶融スラグの放射性セシウムの濃度は、専用のドラム缶に詰め、コンクリートの囲いをした地下施設に保管することが求められるレベルだという
下水汚泥に高濃度放射性物質
5月1日 19時2分
5月1日 19時2分
福島県郡山市にある下水処理施設の汚泥などから、比較的高い濃度の放射性物質が福島県の調査で検出されました。処理された汚泥は県外に運ばれて、セメントの材料として再利用されていたということで、福島県では追跡調査を行っています。
放射性物質が検出されたのは、福島県郡山市日和田町にある県の下水処理施設「県中浄化センター」です。
福山市、郡山市、二本松市、伊達市、本宮市、大玉村の首長らが高木義明文部科学相に国の支援を要望
校庭の土除去で支援要望 福島市長ら文科相に
東京電力の福島第1原発事故で、福島市の瀬戸孝則市長や福島県郡山市の原正夫市長らが1日、高木義明文部科学相を訪れ、小中学校などで屋外活動の支障となっている放射性物質を含む校庭の土の除去や、空調設備の整備などで国の支援を求める要望書を手渡した。
子どもの健康診断に放射線の影響を継続的に調べる項目を加えることも申し入れた。
要望書は、両市長に加え同県二本松市、伊達市、本宮市、大玉村の首長の連名。校庭の土の処理方法の基準を示して、除去費用を支援するよう国に要望。子どもや親の不安解消に向けた情報提供や、学校への放射線量測定器の配備、プールで水泳の授業を行う際の基準を定めることも求めた。
文科省は原子力安全委員会の助言に基づき小中学校などで屋外活動を制限する目安として一般人の年間許容限度の20倍に当たる「年20ミリシーベルト」という放射線量を示したが、この基準をめぐっては政府内外から「子どもの基準としては緩すぎる」との批判が相次いでいる。
2011/05/01 18:20 【共同通信】
3人が腎臓障害などが起きる溶血性尿毒症症候群(HUS)で重症となり、うち男性2人からO111の陽性反応が出た。重症3人は10歳代の男女。
高岡で新たに7人食中毒
3人重症 3日間営業停止
3人重症 3日間営業停止
県は30日、フーズ・フォーラス社が運営するチェーン店のうち、新たに「焼肉えびす」駅南店(高岡市大野)でも6グループ7人から食中毒とみられる症状が出たと発表した。この中で3人が腎臓障害などが起きる溶血性尿毒症症候群(HUS)で重症となり、うち男性2人からO111の陽性反応が出た。県は、同店を食品衛生法に基づき30日から5月2日まで3日間の営業停止とした。また、砺波店でも新たに7人の発症が確認された。
県生活衛生課によると、駅南店での7人の内訳は、今月17~24日に食事した9~38歳で、4人が入院し、うち重症3人は10歳代の男女。県の聞き取り調査では、ユッケを食べていない客も発症していることから、県は肉などを回収して原因を調査している。
一方、砺波店で症状を訴えたのは計31人に上り、死亡した男児を除き、現在23人が入院中。うち、HUSによる重症は20歳代の妊婦1人、10歳未満の子供2人を含む12人で、重篤の患者もいるという。
県が新川、中部、高岡、砺波の4厚生センターに設けた相談窓口には、30日午後5時現在で累計109件の相談が寄せられた。5月1日も4センターで午前9時~午後5時に相談を受け付ける。
(2011年5月1日 読売新聞)
福島第一原発、6号機タービン建屋地下の汚染水の水位も上昇。1日午後から移送を開始
汚染水の移送 6号機でも開始(5月1日 16:25更新)
東京電力福島第一原子力発電所では、放射性物質に汚染された水を移送する作業が続けられていて、1日の午後からは、新たに、6号機のタービン建屋にたまった水の仮設タンクへの移送も始まりました。
衛生対策から真空パックされたユッケを店内で開封した際、余った分は翌日に提供されていたことが分かった。
男児食中毒死亡 余ったユッケ翌日提供
(2011年5月1日) 【北陸中日新聞】【朝刊】
(2011年5月1日) 【北陸中日新聞】【朝刊】
焼き肉店来店の2日前発生か
富山県砺波市の「焼肉酒家えびす砺波店」の食中毒で男児が死亡した問題で、衛生対策から真空パックされたユッケを店内で開封した際、余った分は翌日に提供されていたことが分かった。経営会社のフーズ・フォーラス(金沢市入江)は「不備と言われたら、そうかもしれない」と話し「店の衛生管理が原因の可能性もあり得る」と説明している。
同社によると、東京都の同じ卸元から系列店に肉が納入される。真空パックに入ったユッケのかたまりは開封後、当日使う想定量を千切りし、余った場合、アルコール消毒した容器に置いてラップするなどして冷蔵庫に保管。翌日、古いユッケから順番に提供するという。死亡した男児が来店した21日も、前日処理分を提供したとされるが、男児の食べた肉が前日処理分か当日処理分かは分かっていない。
また、接客担当の女性従業員が検査の結果、腸管出血性大腸菌O111を保菌していたことも分かった。
女性は19日、客として来店しユッケを食べていた。男児が来店する2日前の19日の時点で、ユッケにO111が発生していたと同社はみている。
女性は25日以降、体調が悪化。27日の検便検査で陽性だった。女性は二10〜26日のうち5日間勤務していた。
食中毒患者が出ている19〜26日に提供されたユッケは737食で、3回にわたり、16〜21日に納入された可能性が高いという。