死者1万4238人、不明1万2228人 23日16時
2011年4月23日20時20分
警察庁によると、23日午後4時現在の東日本大震災の死者は余震を含めて、1万4238人。警察に届け出があった行方不明者は1万2228人で、避難者は13万935人に上る。
死者の内訳は、宮城県8618人、岩手県4121人、福島県1436人など。宮城、岩手、福島3県の死者のうち、身元が判明したのは1万1953人となった。行方不明者は宮城県6936人、岩手県3590人、福島県1698人など。避難者は岩手県で4万1728人、宮城県で4万1332人、福島県で2万6503人で、3県に10万9千人が集中している。
福島第一原発1号機 水棺に向けた現象進む
2011年4月23日 12:02
福島第一原子力発電所では、原子炉を冷却する方法の一つとして、原子炉そのものを水につける「水棺」が検討されている。「東京電力」は、1号機で事実上、この「水棺」に向けた現象が進んでいることを明らかにした。
東京電力は、原子炉を冷やすため格納容器を水で満たす「水棺」とすることを検討している。現在、「水棺」に向けた直接の作業はしていないものの、冷却のために原子炉に注入している水が何らかの形で出て、格納容器内にたまり続けているという。
経産省の原子力安全・保安院によると、圧力容器の下の部分付近まで水は上がってきているということで、水漏れがないかなど注視するとしている。
防衛相、米軍の放射能専門部隊に謝意 出番ないまま帰国へ
2011/4/23 20:17
北沢俊美防衛相は23日、東京都福生市などにまたがる米軍横田基地を訪れ、東京電力福島第1原子力発電所での緊急事態に備えて来日している米海兵隊の専門部隊「CBIRF(シーバーフ=特殊兵器事態対処部隊)」と陸上自衛隊の中央特殊武器防護隊との訓練を視察した。
CBIRFは近く米国に帰国する予定で、防衛相は「放射能対処を専門とする米軍の最精鋭部隊が横田基地に常駐し、自衛隊と演習を深めてきたことはわが国の国民に大きな安心感を与えた」と述べ、謝意を示した。
記者会見、25日から一本化=東電、保安院など-福島第1原発事故
福島第1原発事故で、政府と東京電力の事故対策統合本部は23日、東電本社と経済産業省原子力安全・保安院、原子力安全委員会が別々に行っている記者会見を25日から一本化すると正式に発表した。毎日午後5時をめどに東電本社で行う。説明の食い違い解消が目的という。
会見には同本部事務局長の細野豪志首相補佐官も出席。記者は事前登録制となる。東電によると会見にはフリージャーナリストも参加可能だが、参加の可否は保安院が審査するといい、批判の声が出そうだ。
保安院の西山英彦審議官は参加記者に条件を付ける理由について、「メディアにふさわしい方に聞いていただきたいと考えている」と説明した。(2011/04/23-22:13)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011042300256