福島第1原発事故で東京電力は10日、1~3号機のタービン建屋内外にたまり、原子炉の冷却機能の復旧を阻んでいる汚染水の除去作業を本格化させた。2号機近くの立て坑にある高濃度の放射性物質を含む水を復水器(容量3千トン)に移送する作業を、11日にも始める。
高濃度汚染水の貯蔵先となる集中廃棄物処理施設には、各号機のタービン建屋を貫いてホースを通し、建屋や立て坑の汚染水を移す計画。原子炉を冷やすために3万トン近い水を注入する一方、漏れ出した汚染水の除去にも追われた1カ月。今後も複雑な作業が続き、事態収束は長期化の様相を呈している。
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2011/04/10
高濃度汚染水の貯蔵先となる集中廃棄物処理施設には、各号機のタービン建屋を貫いてホースを通し、建屋や立て坑の汚染水を移す計画
第1原発、汚染水除去が本格化 2号機立て坑から移送
年代別では、東国原氏が20代、30代ではトップだったが、40代以上では石原氏が他候補を圧倒
無党派層、石原氏がリード=各層から幅広い支持-都知事選【統一選】
時事通信社が実施した東京都知事選の出口調査によると、石原慎太郎氏が自民支持層の7割、公明支持層の6割以上を固めた上、無党派層でも他候補をリードするなど、幅広い支持を集めた。
石原慎太郎氏が当選確実=都知事選
石原氏、東国原氏・渡辺氏ら新人かわす 都知事選
2011/4/10 20:02
2011/4/10 20:02
東京都知事選は10日投票、即日開票され、自民、公明両党が実質的に支援した無所属現職の石原慎太郎氏(78)が4期目の当選を確実にした。
福島第一原発から20km圏内を「警戒区域」へ
官房副長官「一時帰宅前に警戒区域」 福島原発半径20キロ圏内
2011/4/10 9:56
2011/4/10 9:56
福山哲郎官房副長官は10日午前、フジテレビ番組に出演し、福島第1原発事故に伴い避難指示が出ている半径20キロ圏内について「(住民の一時帰宅の)前の段階として市町村と相談して、警戒区域に設定する必要があるという認識だ」と述べた。
福島第1原発1号機の原子炉の温度計など計器の一部が故障したと発表
東日本大震災:福島第1原発事故 1号機の炉心計器、7日の余震で故障
東京電力は9日、7日に最大震度6強を記録した東日本大震災の余震で、福島第1原発1号機の原子炉の温度計など計器の一部が故障したと発表した。炉心の状態を知る重要な機器が使えない事態だが、周辺の放射線量などから「原子炉は安定している」としている。
故障したのは、原子炉内の温度を管理する給水ノズル温度計と、核燃料の異常反応を監視する放射線検出器(CAMS)。8日午前6時、温度計は9時間前の前回より約40度高い260・7度に、CAMSは3倍以上の毎時100シーベルトに急激に高まった。【山田大輔】
毎日新聞 2011年4月10日 東京朝刊
児童生徒の年間被曝許容量を20ミリ・シーベルトとして、一般的な校庭の使用時間などを勘案して算定
校庭活動に放射線基準…文科省、福島県に提示へ
文部科学省は、校庭など、幼稚園や学校の屋外で子供が活動する際の放射線量の基準を近く福島県に示す方針を固めた。
同県内では、一部の学校で比較的高い濃度の放射線量や放射性物質が検出されており、体育など屋外活動の実施可否について早期に基準を示す必要があると判断した。
枝野は「協力はありがたくお願いしたい。ただ、官邸の中に入るのは勘弁してほしい」と条件もつけた。
原発危機に初動から後手の政府、いらだつ米
2011年3月11日、マグニチュード9・0の巨大地震と大津波が襲った東日本大震災が発生して11日で1か月を迎える。
原子力発電所事故を引き起こした複合危機は、日本国内だけでなく、国際的な問題にも発展している。原発事故では危機管理対応の空白が浮かび上がり、米国の苛立(いらだ)ちを増幅させた。
大震災から一夜明け、東京電力福島第一原発の危機的状況が明らかになった3月12日午前9時前、米太平洋軍のウィラード司令官は、折木良一統合幕僚長に電話し、情報開示を求めた。
「ワシントンから原発の情報提供を求めるよう言われた。フクシマは安全か?」
しかし、自衛隊にも詳しい情報はなく、折木は「専門家が情報分析中だ。結果が出れば提供する」と答えるしかなかった。同日未明、1号機の格納容器圧力が異常上昇し、原子炉は危険な状態に陥っていた。ウィラードが心配したように同日午後、1号機原子炉建屋は水素爆発し、白煙が上がった。国内外に衝撃が走った。
「米国の原子力の専門家を支援に当たらせる。首相官邸に常駐させたい」
この日以降、ルース米駐日大使は枝野官房長官らに何度も電話をかけたが、枝野は「協力はありがたくお願いしたい。ただ、官邸の中に入るのは勘弁してほしい」と条件もつけた。
(2011年4月10日03時14分 読売新聞)
福島県いわき市沖のコウナゴから国の暫定規制値を超える放射性物質
いわき沖のコウナゴ、暫定規制値上回るセシウム
厚生労働省は9日、福島県いわき市沖のコウナゴ4検体のうち1検体から、暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を上回る570ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
放射性ヨウ素(規制値2000ベクレル)は1700ベクレルだった。検査のための採取で市場には出回っていない。
同省によると、ほかの3検体でも、セシウムが500~480ベクレル検出された。
また、同県内の果物や出荷制限されていない野菜を中心に計49検体調べたが、いずれも放射性物質が検出されないか、規制値を大きく下回った。
(2011年4月10日02時11分 読売新聞)